冬場になると、あっちでもゲホゲホ、こっちでもゴホゴホと咳をする人が巷に溢れかえります。電車の中でも、マスクをする人、咳き込む人、大きなくしゃみをする人が目立つようになりますね。
エアコンがこれでもかというほど効いた室内に入ると、ジャケットを脱いでも汗ばむほど。そうかと思えば、建物から一歩外に出ると一瞬で鼻の先が赤くなるほど木枯らしが吹き荒れている、という極端な温度差や、季節的な影響と暖房による空気の乾燥と、冬は風邪をひきやすい条件が揃ってしまう季節でもあります。
そんな中、ソープ嬢のお仕事はただでさえお客さんの風邪をもらってしまいやすい職業ですので、風邪を引きながら働いている嬢もたくさんいます。本来であれば、風邪をひいた状態でお客さんの相手をすれば、お客さんに感染させてしまうのでよろしくはありませんが、しかしそんなことを言ってもいられない、働かなければ稼げない、とお構いなしに働いているソープ嬢は多いようです。
ただし、注意したいのが「その咳は本当に風邪の咳なのか」ということ。
風邪をひいた人が周りにたくさんいるため、ついつい咳をしている人は皆風邪、と無意識に思い込んでしまいがちですが、しかし、風俗には風邪以外にも咳の原因が潜んでいます。
それが「性病」です。
HIVが原因で起こる咳「乾咳」
もし、咳がずっと続いていて、いくら抗生物質等の薬を飲んでも治らない、咳が治まる気配がない…というときは、もしかするとその咳は「乾咳」と呼ばれる種類の咳かもしれませんので要注意! 乾咳というのは、HIVの初期症状で出ることが多い、と言われている症状で、通常の薬では治らないのです。
更に、喉が痛くなったり、リンパ節が腫れてきたり、頭が痛くなる、熱が出る等の、風邪とそっくりな症状が出ていたにも関わらず、いくら薬を飲んでも効果を感じられなかったところが2週間程度の間にいつの間にかすっかり治ってしまた、というような場合は、特にHIVの初期症状を疑ったほうが良さそうです。
ただし、これらも風邪の症状と大差ありませんので、うっかり見逃してしまいがちです。
なんだかおかしいかも…と思ったら、病院で早めに検査してもらうのが一番です。
なぜならば、HIVに感染しても、早めに薬を飲み始めれば、エイズの発症を抑えることができるためです。HIVは死に至る危険な性病ではありますが、しかし早めの治療でエイズの発症を抑え、生き長らえることは十分に可能なのです。
ソープ嬢は性病についての知識をきちんと身につけよう
性病のことを考えると、恐ろしい気分になってお仕事でも消極的になってしまったり、逆に自分には全く関係がないとたかをくくってしまったりと、人々は両極端に走りがちです。
しかし、どんな行為が危険なのか、どういった症状が性病なのかという点をしっかりとおさらいしておくことにより、いざというときに上手く対処することができます。
ソープ嬢と性病は常に隣り合わせの関係性ではありますが、しかし性病を恐れてばかりいてもお仕事になりませんので、適切な知識や予防法を取り入れてお仕事をし、性病検査は例えお店が厳しく言わなくても、自主的に小まめに行うようにしましょう。
また、ソープ嬢の中には医者の言葉ではなく、同業者のソープ嬢の噂話や民間療法の話などを鵜呑みにして信じてしまっている嬢も多くいます。
しかし、その情報を本当に信じてしまって良いのか否か、特に人伝いに耳に入ってきた話については、一度自分でも調べて確認した方が良いでしょう。
後になって悔やんでも、そのときには既に取り返しのつかないことになっている場合もありますので、気をつけてください。