ソープランドで身を粉にして働くソープ嬢なら、誰だって少しでも多くのお金を手にしたい、一銭でも多く稼ぎたいと考えているものですが、しかしそんなソープ嬢でも、時には仕事がしたくなくてNGにしてしまったりする場合もあります。そのなかの一つに「貸切」があります。
貸切とは、その日のソープ嬢の出勤時間を全て、一人のお客さんが独占して予約を入れることを指しますが、普通に考えれば、これはソープ嬢にとって非常にありがたいことのように思えます。その日一日は確実にお茶を挽くことはないわけですし、高級ソープでは一日の貸切で30万近くのお金が確実に手に入るわけです。しかも、貸切なわけですから、そんなに何時間もずっとサービスをし続けなければならないわけではないですし、体力的にもラクなのでは? と思いますよね。
しかしなんと、お金はもったいないけど貸切はNGにしたい…と考えているソープ嬢は少なくないようです。それは一体どうしてなのでしょうか?
貸切されると精神的にキツい?
確かに、時間いっぱいプレイを要求してくるガッツキ客を倦厭するソープ嬢は多いですが、それとは対照的な貸切客も倦厭されがちです。
もちろん「ウマが合う」「一緒にいて楽しい」男性客が貸切をしてくれるなら全く問題はない、というソープ嬢ばかりですが、しかしちょっと微妙なお客さんに貸切にされてしまうと、かなり精神的には辛い思いをしてしまうようです。
ソープランドでの貸切の場合は、ソープランドで時間を過ごすか、店外へデートに出たりして時間を過ごすかになりますが、どちらにしてもソープ嬢には辛い模様。
まず、全く寝れない。朝まで貸切にされた日には、寝ている間に何をされるかも恐ろしいし、それ以前に落ち着かないのでしっかり眠れない、というソープ嬢も。また、好きでもない男性とデートしたり一緒にDVDを見たり、というのが生理的になんとなく受け付けない、というソープ嬢は多いです。
だったらサクッと性的なサービスだけしてバイバイする方がよっぽど気分的にラクだと言う嬢は多いです。長い時間を二人きりで密室で過ごしても、最終的に何も喋ることがなくなってしまい、気まずい時間を過ごす羽目になったり、外にデートに行くのも、知り合いと出くわしそうでソワソワしてしまったり…という話は良く聞きます。
貸切の場合に気をつけたいこと
貸切してくるお客さんも、大体2パターンに分かれます。お金がかなり有り余っていて、ソープランドに高額を使っても痛くも痒くもないというお客さんと、ソープ嬢と親しくなりたい、独占したいがために頑張ってお金を作ってやってくるタイプです。
前者は貸切されても、特に問題ないタイプが多いですが、問題は後者のお客さん。ソープ嬢にとってのプレッシャーは相当なもので、ロングや貸切で何度か入ってくるうちに、向こうは当然ソープ嬢に好意があるので徐々に自分が「彼氏的な立場」だと勘違いしてしまい、変に馴れ馴れしくしてきたり、プライベートに干渉してきたりする場合も多いようです。長時間一緒にいるのでより親近感が沸いた結果でしょうが、一方のソープ嬢側は最初から最初までビジネスモードでしかないので、温度差はどんどん開いていってしまいます。そして最終的に、ソープ嬢側が「このお客さんはムリ!」となってしまい、NG客認定してしまうことも多いようです。
そうならないためにも、お客さんとの距離は適度に保っておきたいものですが、やはり長時間一緒にいるとなると、なかなかそうも言っていられません。そもそも風俗のお仕事は擬似恋愛をお客さんに楽しんでもらう場でもありますから、変に素っ気なくするのも違いますし、ただ、ロングや貸切で入るときは特に、お客さんと会話をしなければならない時間もぐんと長くなりますから、そこであまりプライベートなことをお客さんに漏らさないように注意した方が良いでしょう。お客さんはソープ嬢のプライベートを知れば知るほど、距離が近くなったと勘違いしてしまいます。
貸切はお客さんとの距離感を保つのが難しいですが、上手に対応ができれば、ソープ嬢にとってこれ以上にないボーナスポイントとなります。お客さんあしらいが上手なソープ嬢になって、しっかり稼ぎましょう!