季節の変わり目を迎えるこの時期は体調を崩しがちです。風邪などを引いてしまうかたも多いと思います。しかし、女性は風邪などの備えも大切ですが、感染症にも十分気をつけてほしいところです。
カンジダ膣炎
最近この「カンジダ膣炎」という病気を持っている女性が増えています。このカンジダ膣炎は性病と勘違いされやすいですが、これは感染症の一種です。性病は性行為があって発症する病気ですが、カンジダ膣炎は性行為がまったくないとしても発症する病気です。
元々カンジダ菌とは皮膚や腸などにあります。実はカビの仲間でもありますが、これは人間ならば誰でも持っている菌です。この弱い菌が増えすぎてしまったことが原因で起こるのが、カンジダ膣炎です。
実は女性なら5割の人が、このカンジダ膣炎を経験します。割と知られている感染症なんです。
どんな症状が出るのか?
主な症状はかゆみとおりものがいつもと違うということです。
かゆみはかなりのかゆみを伴い、外にいてもかくのを我慢できない程のレベルなので、かなり辛いです。あまり強くかきすぎると、陰部の皮膚はデリケートのため傷つきます。そうなると炎症を起こしてしまい、今度はそれが痛みとなって発症してきます。
おりものはお粥みたいな状態やチーズ状になったり、白く濁ったものなど、明らかにいつもと違う状態になります。また、おりものが増えることもあります。
原因はなんなのか?
主な原因は免疫力の低下です。そのため気温の変化がある季節の変わり目には注意が必要です。免疫力が低下すると、カンジダ菌は一気に増える傾向があります。風邪を引いているときは症状が出やすいです。また、ストレスや疲労、生活習慣も関係しています。下着やナプキンのすれなどが原因で起こることもあります。
カンジダ膣炎になったら
まずは、婦人科か産婦人科に行くこと。妊婦さんでもなりやすいので、産婦人科でも対応してくれます。治療は膣内を清潔にし、カンジダ菌を抑える薬を処方してくれます。
最近では市販の薬もありますが、これは1度カンジダ膣炎になった人用向けです。最初になった際は、必ず病院に行くことをオススメします。
実はこのカンジダ膣炎は再発しやすい病気です。1度カンジダ膣炎と診断されたら、その後も発症する可能性は高くなります。
予防方法
お風呂に入る際は必ずデリケートゾーンを洗うようにし、石鹸などの泡が残らないようにきれいに流しましょう。また、生理中のナプキンの交換はこまめにするように。疲れ気味なときはしっかり休み、ストレスを感じているときはストレス発散をすることが大切です。身体を冷やさないことも大切ですよ。