案外知らないソープランドの歴史
ソープランドで働こうかな、と思っている人も、実際に今現在働いている人も「ソープランドがいつからあるのか」「そもそも何が発端でソープランドという商売が始まったのか」などを知る人は少ないのではないでしょうか。
そんなの知らなくても働けるよ、と思われるかもしれませんが、頭の片隅に入れておけば、お客さんとの世間話で使えるかもしれませんよ!
ソープランドの前身は「トルコ風呂」
1951年に日本に登場した、一番最初の「トルコ風呂」は、サウナ施設を主とした個室浴場で、そこで性的なサービス等が行われることはなく、「温泉」や「銭湯」のような純粋に入浴を目的とした施設でした。
しかし、この「トルコ風呂」が広がっていくのと同時に、個室のスチームサウナでマッサージをする、という施術内容に目を付けた一部の業者が性的なサービスをお客さんに提供するようになりました。
期を同じくして売春防止法により赤線が廃止されたこともあり、性産業に従事していたお店の「トルコ風呂」への鞍替えも目立つようになりました。
当初、手コキで射精を促す「スペシャルサービス(おスぺ)」というサービスがありましたが、徐々に本番行為も行われるようになり、1970年代になると、ビニルマットでのプレイである「泡踊り」等のサービスで知名度を上げました。
しかし「トルコ」と国名の付いたものが性的サービスの名称として使われていることがトルコ国民からの反感を買ったため、厚生省からの指導が入り、1984年に特殊浴場協会(トルコ風呂の協会)が「トルコ風呂」の呼称を「ソープランド」と改めました。
ソープランドが本番OKな理由
そもそも性風俗営業店は本番行為(性交)が禁止されており、手コキやフェラ、素股止まりのプレイしかできないことになっています。(もちろん裏で行っている店も多々ありますが、法律的な建前上はできません。)
しかし、ソープランドでは「個室内に二人でいた男性・女性の間に恋愛感情が生まれたので両者合意のもとでSEXしました」ということになっており、法律の抜け穴をついています。
更に、もし徹底的に売春行為を取り締まってしまった場合、暴力団の勢力拡大や詐欺、性病、ほかの性風俗店の違法営業などの問題増加が懸念されており、そのために警察も黙認状態となっている、と言われています。
ソープランドの現状
ソープランドは新規の店舗オープンのハードルが高く、さらに店舗改修時にも許可が必要となってしまうため、現在では店舗の数は全国的に減少しつつあります。
しかし、ソープランドが多いと税収も上がり、さらにソープランドでは保健所の指導のもとに性病検査にも協力的なため、全体的に比較的良質な性風俗産業であるとも言えるのではないでしょうか。